2009年7月3日金曜日

編集後記

皆様、老師の運命と宿業(千日回峰行)を楽しんでいただけましたでしょうか?

さて私は先日、劔岳 点の記を観てまいりました。
既に観られた方は、お分かりになるかと思いますが、あの映画は雪山で不動呪(真言?)を唱えている修験者の映像で始まります。

私は、インパクトのあるその映像に最初から心を奪われました。
映画の所々で、その”行者さん”の姿が映し出されました。

映画の主人公はもとより、その修験者が気になった私は、老師が満行された千日回峰行とは、あの映像のように厳しい場所でされたのかを映画鑑賞後、訊ねました。

それに対する老師の返答は、全く同じような場所で同じことをしていたとのことでした。
そして、運命と宿業にもかかれているように、同じような窟(いわや)に49日の間籠もっていたとのお話でした。
実際に文章だけで老師の修行を想像していたのと、実際に映像で見たものとでは、全く似て非なるものでした。
映像からうかがえる、想像をはるかに超える厳しい山奥で、こんなことを3年間も籠もってしていたのかと思うと、私たちの日常からは遠く離れた異次元の世界にいらした方なんだなとつくづく思ってしまいました。

千日回峰行の厳しさはそれを行った者にしかわからないと思いますが、その10万分の1の疑似体験をこの映画でさせてもらいました。

ご興味のある方は、こんな観点からも劔岳 点の記をご覧になられると、また違った楽しさがあるかもしれません。


(記 金子)

*ブログ行雲流水の6月23、24、25日に老師の映画の感想が載っています。まだお読みになられていない方は是非そちらもご覧ください。

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