2009年6月19日金曜日

14. 不思議な炎 1

沢沿いの道を登りきったところに、岩から水の染み出すところがあった。
手で水をすくい少しだけ口に含んで渇きを癒す。山登りをしている最中はゴクゴクと沢山飲むと、かえって疲れが増すので、喉を湿らす程度がちょうどいい。

山水が出る場所から先は、広葉樹の森になった。枝葉が空を覆い隠し、夜は星の光も差し込まず、昼間も暗い。地面の植生も変わり、普通の笹ではなく、熊笹があらわれるようになった。山の斜面に大きな岩があらわれ、しばらくすると不動の岩屋にたどりつく。不動の岩屋を少し登ったあたりに巨石軍が並ぶ場所があり、よく動物たちの姿をみた。カモシカの群れを見たのもその場所であり、サルの群れも良く見た。

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